第6章 瞑想のヨーガより人はいつブラーマンに合一したと言えるのか。それは心を完全に克服し、すべての欲望を捨ててアートマンそのものと結合する時である。「風のない所では燈火は揺れない」という言葉は心を統一してアートマンを瞑想するヨーギのたとえである。ヨーガの修行をおこなって心の動きが静止するとき、彼はアートマンを認める。彼は満足する。その時彼の純粋な心は感覚を超越した無限の歓喜を知り、そこに安住する。内奥の真理にある者が再び迷うことはない。真理をつかみ この宝物が 何物にもまさるのを知る者は どれほど大きい悲しみにあっても 動揺することはない この確信を得ることがヨーガと呼ばれるものであることを知れ。それは苦痛との接触を断つことである。落胆することなく断固としてこのヨーガを実修せよ。すべての欲望を永遠に放棄せよ。欲望は強情より生まれる。ばらばらな感覚の群を汝の心で完全に統一せよ。 忍耐強く、一歩一歩、賢明な意志の力で平安を達成せよ。心をアートマンに固定させ、他の何物をも考えてはならない。不安で動揺する心がどこをさまよっていても、それをつかまえてアートマンに固定させよ。 平和で動揺のないヨーギの心は ブラーマンを知って至福をえる 悪を捨ててひたすら瞑想すれば 道は平坦となり ブラーマンに接触する そのよろこびは無限である 心はブラーマンとともにあり 眼は万物に内在する ブラーマンを見る 万物の中に 自己のアートマンを知り 万物を アートマンの中に見る ジャンル別一覧
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